恋人はセラミックス

文系女子のセラミックスとの戦いです。

ファインセラミクス読本:セラミクスの成形方法

さて、本はこの後結晶構造だとか、微細組織だとかもうとんでもない宇宙語が続くのですが、

全く理解できませんので、早急に飛ばしていきたいと思います。

 

結晶構造とか知らんし。

むしろ結晶って何なんや笑

 

 

と、いうことで本日は成形方法について詳しく掘り下げていきたいと思います。

 

 

taihodiary.hatenablog.com

 

↑でちょっと触れてみたんですけど、今日はもう鷲掴みしてみようと思います。覚悟しとれよ、成形方法め。

 

 

 

宇宙語「セラミクスの大半を占める焼結セラミクスは、金属やプラスチックの様な溶かしたものを流し込んで固めたり、それ自体の塑性変形を利用して射出成形する方法で製品にすることは難しい。」

 

ん?

相変わらず宇宙語がいっぱい。笑

 

とにかく、セラミックスは大半が焼結させて製造されるんです。

そしてその焼結の際には、溶かしたものをどろっと流し込んで固めるということは難しく、またその原料が粘土みたいに形を保つことが難しいということです。

 

塑性とは:plasticity、力を加えて変形させたとき、永久変形を生じる物質の性質のことを指す。

 

なんじゃそら。なんでも難しい言葉で言えばいいってもんじゃない。

 

粘土ってがしっと掴むと手形として形状を記憶しません?あれですよ、あれ。まぁ多少戻ってくるとしても基本的には形はそのまま保存されます。

つまりそれが塑性なんです。ちなみに「そせい」って読みます。

私は読み方が分からずにここにどう書こうと頭を悩ませ、グーグル先生に「粘土 形 性」とか打って検索しました。笑

 

ではではどうやって成形させるのかと言いますと。

 

粉体を成形して焼結するんです。

それが以下の5人集!

 

第一のコース!「金型プレス成形」

第二のコース!「ラバープレス(等方静水圧プレス)」

第三のコース!「押出し成形」

第四のコース!「鋳込み成形(スリップキャスト)

第五のコース!「射出成形」

 

 

ま、私の一押しは第三コースの押出し君ですけどね。

なぜかって、仕事でよく聞くから、以上。

 

 

さて、ちょっと宇宙語を挟ませてください。

 

宇宙語「粉体自体ぜい性の固体粒子から成っているため、そのまま加圧するだけでは充填が難しく、圧力の増加に伴って成形体に歪を発生し、クラックを形成し割れてしまう。その為、バインダを加えて粉体の流動性を助け、成形体の強度を高めるのが通例。このバインダは1~5の成形方法ごとに異なり、目的に応じて、また粉体の種類によって適切なバインダと量の選定が行われている。」

 

 

いつもさ、こういう本ってホント噛み砕いてくれないよね。まず5文字目のぜい性からアウトって私どんだけ頭悪いんだろ。

 

負けへんでー、絶対負けへんで、この理系野郎ども!!

 

ウィキ先生によると、

ぜい性(脆性):brittleness、物質の脆さ(モロさ)を表す技術用語。破壊に要するエネルギーの小さい事をいう。ちなみに対語はじん性(靱性):toughness。

 

覚えてるーー?みんな覚えてるーーー?

じん性!出てきたよねー「セラミクスとは」で!

 

taihodiary.hatenablog.com

 

あのときは私盛大に無視したけど、ここではちょっと対語ということで逃げずにちゃんとまとめてみようと思いますよ、はい。

 

ぜい性、モロさを表しているわけです。そして、

じん性、こちらはその反対、強さを表しているんですね。

 

例えばです。例えばですよ。

同じ厚さのガラス板と鉄板があったとします。それを同じ金槌で同じ力で叩いてみたとします。

そうするとどうなると思います?これ想像つかなかったら私以下ですよ★

 

ガラス板はバリンと割れて、鉄板は割れませんよね。

あ、あの、ここでヒビはいるだけじゃん、とかそういうこと言うのやめてください。汗

 

つまりこれはどういうことかと言うと、

ガラス板は脆性が大きく、靱性が小さいんです。(モロさが盛大で、強度が控えめ)

そして鉄板は脆性が小さく、靱性が大きいんです。(モロさは控えめで、強度が盛大)

 

 

ちなみにですが、みんな大好き、リモワのスーツケース君。その名も「サルサ」。

これは素材がポリカーボネイトです。そのポリカーボネイトというのは「靱性が大きい」素材の代表格です。(私が見ると萌えっとする警察のSP君たちが着る様な防弾チョッキの中にも入ってます。あぁなんでSPってあんなにかっこいんだろー!イケメンで身長も高くてしかもめっちゃ強いとかもう今すぐにでもけ…略)

 

ポリカーボネイト君は、サルサにも見てとれるように、ガーンと叩いたところで変形はするけど一向に壊れはしない。

むしろ金槌の跡がついて終了のお知らせ。

壊れそうで壊れないポリカーボネイト君。強度マックス。

糠に釘みたいなもんなんかなー…汗 いや、なんか違うな…。

 

 

はい、次。クラック。

クラック:crack、ひび割れのこと。

 

あ、左様でしたか。意外にあっさりでした。

 

文句言っていい?なら普通に「亀裂が入り割れてしまう」でいいと思わないかね、諸君。

 

 

はい、次。バインダ。

バインダ:binder、縛るもの、結ぶもの、団結させるもの、義務づけるもの。

 

や、それはわかるんだけどwww

日本ガイシさんのセラミックアカデミーでちょっと勉強させてもらったのを簡単に噛み砕いて説明してみますね。

 

原料の粒子は全部が全部きれいな形ではないので、○★♡□▼、とこれだけみても隣とたくさん隙間が空いているのがわかってもらえるでしょうか?

この粒子たちの隙間を埋めてやるのがバインダー君です。そうすると今まで隙間だらけだったのが■■■■■こんな感じになるわけです。笑

 

原料粒子の周りにバインダーがよくなじみ、原料がとてもなめらかになりました。めでたし。

 

 

あのー、ちょっと長いんで、2回に分けさせてもらっていいですか?笑